サービス付き高齢者向け住宅はサ高住と呼ばれ、近年シニア層から注目を集めている施設です。そのなかで有料老人ホームや高齢者向けの住居とはどのように違うのか気になっている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、サービス付き高齢者向け住宅の気になるサービス内容や料金について紹介します。さらに、住宅型有料老人ホームとの違いや、メリット・デメリットについてもお伝えします。
サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)に入居するには、本人に対する条件があります。
認知症ではなく、感染症の疑いがないことも条件で、自立した身の回りのことが自分でできる方が対象です。また、夫婦や家族の同居が認められている施設では、同居人にも条件が課せられています。
これらの条件を満たせば、同居での入居が可能です。
入居希望の施設が見つかったら、まずは見学をしましょう。納得がいけば本人、または家族から申し込みをしてください。申し込み後、入居審査がありますので、必要書類の提出が必要です。面談にて健康状態や生活の様子などを伝え、問題がなければ契約となります。
契約時に必要な書類は、健康保険証・介護保険証・収入証明書・健康診断書などです。取り寄せるのに時間がかかるものもありますので、早めに準備をしておきましょう。
見学から入居日まで、少なくても2ヶ月は余裕を持って行動するといいでしょう。公的な証明書を取り寄せる際、時間がかかるものもありますので注意が必要です。入居までには入居審査・面談・本契約・入居金の支払いなど段階を追って進められます。入居日が決まれば引っ越し業者の手配や荷物の整理なども必要ですので、それらも考慮に入れて施設選びを進めてください。
ここまでサービス付き高齢者向け住宅がどんな施設なのか概要をご紹介しました。自分がどの施設が向いているかわからない方はまず、老人ホームにどんな種類があるのか知ることが大切です。トップページでは老人ホーム種類を一覧で解説するとともに、豊かなセカンドライフを送ることができる介護付き有料老人ホームを3社掲載しています。人生100年時代に備えるためにも、ぜひチェックしてみてください。
サービス付き高齢者向け住宅は『自立・支援タイプ』と『介護・認知症タイプ』に分かれます。それぞれ受けられるサービスが異なりますので、確認をしておきましょう。
サービス | 自立・支援タイプ | 介護・認知症タイプ |
---|---|---|
安否確認 | 対応可 | 対応可 |
生活相談 | 対応可 | 対応可 |
生活支援 | 外部サービス利用 | 対応可 |
生活介助 | 外部サービス利用 | 対応可 |
リハビリ | 一部施設で実施 | 一部施設で実施 |
看取り | 外部サービス利用 | 対応可 |
自分にぴったりな施設はどれを選べばいいのか、提供されているサービスを見比べてみてください。
サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)では医療行為は看護師、または介護スタッフが対応します。専門性の高いものは看護士が、それ以外は介護スタッフで対応可能ですので安心して生活ができます。
『自立・支援タイプ』では、介護スタッフは常駐していますが、看護師の配備はありません。また、夜の常駐義務も生じません。
一方『介護・認知症タイプ』では、介護スタッフは24時間常駐、看護師は常駐、夜間の常駐義務もあります。
サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)のサービスとは安否確認と生活相談を行うことを指します。食事サービスは一般的には提供されますが、提供の義務はありません。したがって、施設によっては食事サービスは行われないため、必要に応じて外部サービスの申し込みが必要です。
食事は大切な事項ですので、入居してから食事サービスがないと分かっては大変です。施設を選ぶ際は、食事サービスの有無をしっかりと確認してください。
生活の充実度に大きく影響するレクリーションですが、もちろんサービス付き高齢者向け住宅(サ高住)でもたくさんの施設で実施されています。内容としては、手芸やフラワーアレンジメント・カラオケ・体操が主です。
介護スタッフや機能訓練指導員が中心となって活動することが多く。頻度としては週に3回や、不定期などさまざまです。内容や頻度に関しては施設によるところが多いため、興味がある方は事前に確認しておくといいでしょう。
愛媛のサービス付き高齢者向け住宅(サ高住)の平均価格は以下の通りです。
賃料に加えて、管理費や公益日は定額制となっており、一般住宅と変わりがありません。安否確認と生活相談は必ず受けなければならないサービスですので、支払いは必須です。水道光熱費は節約も可能ですので、上手に利用し基本料金を安く抑える工夫をしてみてもいいでしょう。
これらの料金は施設によって異なります。パンフレットや直接施設に問い合わせるなどして確認してください。
これらの料金はすべての方が支払うわけではありません。利用した分だけ請求が発生するもので、本人や家族が準備することも可能です。特に介護サービス料などは、毎月決まった金額がわかるわけではないので、予算が立てにくい部分でしょう。
ミニキッチンがついている居室では、食事の支度は自分で行うことで、サービス費が節約できます。
住宅型有料老人ホームとサービス付き高齢者向け住宅(サ高住)は違いが分かりづらいと思う方も多いはずです。どちらを選べばいいのか迷っている方も多いのではないでしょうか。確かにこの2施設は共通点が多いのも事実です。
項目 | 住宅型有料老人ホーム | サービス付き高齢者向け住宅 |
---|---|---|
入居条件 | 自立者から要介護の方まで | 自立した生活ができる方 |
敷金・入居一時金 | 0円〜数百万円 | 0円〜数十万円 |
月額利用料 | 15万円〜30万円(税不明) | 10万円〜30万円(税不明) |
サービス | 安否確認・生活相談 | 生活支援・健康管理・食事 |
2施設の大きな違いは契約形態です。住宅型有料老人ホームは利用権方式ですが、サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)は建物賃貸借契約を結びます。設備は施設によって充実度は異なりますので、見学や体験入居の際に確認してください。
サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)は介護認定がなくても入居可能です。健康な自立している方は施設での生活を諦めがちですが、サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)なら安心の生活が手に入ります。特に一人暮らしの方にとっては心強い存在と言えるでしょう。
サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)は一般の物件と同じようにオーナーと賃貸借契約を交わします。高齢者の場合、新たに賃貸借契約は結びにくいのですが、高齢者向けの施設ですので心配はいりません。
また、賃貸借契約でしたら、初期費用の返還も可能です。
介護サービス・食事サービス・施設サービスなど自分に必要なサービスの選択が可能です。
たとえば食事はミニキッチンを利用して自分で用意できるのであれば、その分費用を安く抑えられます。
一般住宅と異なり、月額費用がかかります。安否確認や生活相談は必須のサービスですので、必要はないと思っていても費用を支払わなければなりません。
しかし、入居してみればこれらのサービスは高齢者にとって大切なサービスと思えるはずです。
賃貸借契約を元に物件を借りるので、家賃の支払いが滞った場合などを想定して、連帯保証人を立てなければなりません。頼れる身内がいない場合はハードルが高い部分ですが、保証会社や後見人制度を利用することができます。
サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)は自立した方から軽い介護が必要な方が対象の施設です。そのため、介護度が高くなったり、認知症になったりした場合は施設の移転が必要となる場合があります。せっかく入居が叶ったのに、終身で利用できない点はデメリットと言えるでしょう。
サービス付き高齢者向け住宅は介護付き有料老人ホームより費用が安い点がメリットです。入居一時金、または敷金などの初期費用はかかりますが、賃貸借契約となるため返還が可能です。介護サービスについても自由に選択ができますので、自分に必要なサービスだけを依頼すれば、月額費用の節約にもつながります。レクリエーションなども利用すれば、サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)で楽しい生活を送ることができるでしょう。
「遠方で暮らす子供に迷惑をかけたくない」「身体が思うように動かなくなってきた…」
人生100年時代と呼ばれる今、介護の負担や高齢者の1人世帯の増加など、課題は多岐にわたります。
そんな悩みを解消してくれるのが、介護付き有料老人ホームで介護サポートを受けながら共同生活を行うこと。
ここでは、必要な介護レベル別におすすめの施設をご紹介。入居先を見極めるための参考にしてください。
(※)深夜の帰宅になる場合は届け出もしくは連絡が必要。