住宅型有料老人ホームとは

目次

高齢になってもできる限り自立し、1人で生活を満喫したいと思っている方も多いのではないでしょうか。とはいえ、子どもたちや親戚に迷惑はかけたくないと考えている方もいるはずです。住宅型老人ホームはまさにそんな方にぴったりの施設です。

ここでは、住宅型老人ホームの特徴やメリット・デメリットを紹介します。気になる料金についても掲載しているので、参考にしてください。

住宅型老人ホームとは

どのような人を対象とした施設か(入居条件)

基本的に60歳以上の自立した生活が可能な方が入居する施設です。しかし、外部の介護サービスを利用しながらであれば軽度の要介護の方も入居が可能です。最近では認知症になった場合でも受け入れている施設増えつつあり、身体状態に関しては相談次第で入居できるかもしれません。

ただし、伝染病などの疾患がないこと・身元引受人がいることなど施設によって条件はさまざまですので、確認が必要です。

入居方法

入居希望の施設が決まったら、まずは見学・体験入居をしてみましょう。気に入れば入居の手続きに進みます。

  • 入居申込書を提出
  • 面談(必要書類を持参)
  • 入居審査
  • 重要事項説明書の説明
  • 契約

健康状態や介護の度合い、経済状態などの審査を行い、総合的に判断されます。必要書類には健康診断書・介護保険被保険者証・収入証明書・住民票などです。健康診断書は取得までに時間がかかりますので、早めに準備するとよいでしょう。

入居までにかかる待機時間

公的施設で人気のある特別養護老人ホームに比べると、比較的早く入居が叶います。

しかし、入居までには審査や準備などがありますので、1〜2ヶ月はかかると思っておきましょう。施設によっては書類の提出がスムーズに行えて、審査にも日にちがかからなければ数日で入居が叶うところもあります。

満足のいく施設選びをするためにも日数には余裕を持ち、入居までの準備をしっかりと行えるようにしてください。

ここまで住宅型有料老人ホームがどんな施設なのか概要をご紹介しました。自分がどの施設が向いているかわからない方はまず、老人ホームにどんな種類があるのか知ることが大切です。トップページでは老人ホーム種類を一覧で解説するとともに、豊かなセカンドライフを送ることができる介護付き有料老人ホームを3社掲載しています。人生100年時代に備えるためにも、ぜひチェックしてみてください。

住宅型老人ホームのサービス

介護体制

住宅型老人ホームでは施設長1名が配置されており、介護スタッフ・看護士・機能訓練指導員に関しては特に決まりはありません。必要な人員のみが配置されているので、介護付き有料老人ホームや特別養護老人ホームとは大きく異なります。

介護が必要になったときは外部の介護サービスを利用しますので、近隣の事業所より介護スタッフが出張してくることになっています。中には医療強化型やリハビリ強化型のホームがあり、そのような施設では看護士や理学療法士・作業療法士・言語聴覚士などの有資格スタッフが在籍している場合もあります。

医療体制

住宅型老人ホームでは医師や看護師といった医療スタッフの人員配置は義務付けられていません。施設によって配置されているスタッフが異なるため、医療体制についても大きな違いがあります。

医療スタッフがの配置がない施設の場合、外部の医師や看護士の派遣を依頼すれば施設内での医療ケアが可能です。入居を希望している施設で、どのような医療ケアが受けられるのかは、見学や体験入居の際に確認をしておいてください。

介護スタッフが医療ケア行為をすることは禁止されています。医療行為は必ず専門的な知識のあるスタッフのみに認められたものですので、注射や点滴、痰の吸入などは医師や看護師しかできません。

食事

生活支援サービスとして、1日3食の食事の提供があります。また多くの施設ではおやつの提供もあり、入居者は食事の心配をすることなく生活することが可能です。嚥下能力に合わせて柔らかさを調節したり、塩分摂取量やアレルギーへの対応もしてもらえます。

また、施設によっては和食・洋食・中華など、好みに合わせた食事も楽しめます。家族を交えた食事イベントを実施ている施設もありますので、参加することで楽しんだ食生活を送ることができるでしょう。

レクリエーション

自立した方が多い住宅型老人ホームでは、自由度の高いレクリエーションがたくさん実施されています。外部の講師を招いて習い事のようにレクリエーションを楽しんでいる施設もあり、より充実した生活が送れます。

レクリエーションは身体機能の向上やスムーズな日常生活を送るための動作の向上が図れるだけでなく、他の入居者とのコミュニケーションの場にもなります。積極的に参加することで、メリハリのある生活を目指せるでしょう。

住宅型老人ホームの価格

  • 入居一時金:947,000円(税不明)
  • 月額料金:13.5万円(税不明)

引用元:みんなの介護(https://www.minnanokaigo.com/guide/cost)2023年1月15日時点

基本料金に含まれているもの

住宅型有料老人ホームの基本料金は、施設によって大きな差があります。内訳としては以下の通りです。

  • 居室の利用料
  • 施設の維持費・管理費
  • 共用部分の水道光熱費
  • 厨房管理費
  • 人件費
  • 食材費

居室の水道光熱費は備え付けられているメーターの指針に従って支払いが生じます。施設によっては一律料金で設定しているところもありますので、確認してください。

基本料金外で費用が必要になるもの

その他の費用として、個人的に何かしらのサービスを利用すると料金が発生します。例えば以下のようなものです。

  • 医療機関の診療費や薬代
  • 介護サービス費
  • 理美容代
  • 通信費

これらの費用は利用頻度を抑えるで節約が可能です。介護費用は必要な分だけよいのがメリットの一方で、介護度が進んだ場合は費用がかさむことが考えられます。

住宅型老人ホームにかかる費用の予算を立てる際は、上記の項目についても考えながら、シミュレーションしてみることをおすすめします。

サービス付き高齢者向け住宅との違い

住宅型有料老人ホームとサービス付き高齢者向け住宅は、共通した部分が多いのですが、実は細かな部分で違いがあります。どちらに入居するか迷っている場合は、きちんと違いを理解し、納得のいく施設を選びましょう。

これら施設の違いは、住宅型有料老人ホーム自立した生活ができる方から要介護の方まで幅広い受け入れが可能です。一方サービス付き高齢者向け住宅は、自立した生活が可能な方を対象としています。利用料に関しても住宅型有料老人ホームは利用権方式であるのに対し、サービス付き高齢者向け住宅は賃貸借方式をとっています。

サービスに関しても住宅型有料老人ホームは生活支援や食事の提供がありますが、サービス付き高齢者向け住宅は安否確認と生活相談があるのみです。

住宅型老人ホームのメリット・デメリット

メリット

設備が充実している

一般的な設備としては、トイレ・洗面台・家具類ですが、中にはキッチン付きといった居室もあります。共用部分には食堂がありますが、一部施設ではレストランのような華やかな雰囲気の中、食事が楽しめるようになっています。

レクリエーションやイベントが盛ん

充実した生活を送ることができるようレクリエーションやイベントが頻繁に行われている施設が多いです。他の入居者とのコミュニケーションを楽しんだり、生活に活力を与えたりと部屋から出て活動することの楽しさが味わえます。

介護サービスがない分安く住める

自分に必要な介護サービスだけを依頼できるため、介護付き有料老人ホームよりも安く利用することができます。介護サービスが無用で自立した生活ができる方であれば、さらに安くなる可能性が大です。

デメリット

ずっと住み続けられない可能性も

住宅型有料老人ホームは基本的に自立している方が対象の施設です。そのため、認知症の症状が進んだり、介護度が高くなれば他の施設に移動しなければならないといったことにもなりかねません。ずっと住み続けられるかどうかが分からない点がデメリットです。

初期費用が高くなることもある

施設によっては料金設定が異なりますので、場合によっては初期費用が高額なる可能性があります。一般的に設備が充実していたり、見た目に豪華なインテリアでゴージャスな雰囲気を演出している施設は初期費用も高い傾向にあります。

介護サービスの利用頻度が高くなると料金も高くなる

住宅型有料老人ホームは介護サービスの提供はありません。必要なサービスを外部の業者に委託するため、無駄がないといったメリットがありますが、逆に言えば介護サービスの利用頻度が高くなると料金も跳ね上がる点がデメリットです。

住宅型老人ホームのまとめ

住宅型有料老人ホームは、自立した生活が送れている方にとっては介護付き有料老人ホームよりも安く住めるため人気があります。介護サービスに関しても必要な分だけを依頼すればよく、依頼が少なければ安く住みます。逆に介護度が高くなり、介護サービスの利用頻度が高くなると料金も高くなり、また認知症などの症状が進むと他の施設への移転を強いられるといったことも考えられます。

要介護度別!
介護付き有料老人ホーム3選

「遠方で暮らす子供に迷惑をかけたくない」「身体が思うように動かなくなってきた…」
人生100年時代と呼ばれる今、介護の負担や高齢者の1人世帯の増加など、課題は多岐にわたります。
そんな悩みを解消してくれるのが、介護付き有料老人ホームで介護サポートを受けながら共同生活を行うこと
ここでは、必要な介護レベル別におすすめの施設をご紹介。入居先を見極めるための参考にしてください。

日々の暮らしを楽しみたい
自立している方向け
【要介護度0】

松山エデンの園

松山エデンの園
画像引用元:松山エデンの園公式HP
https://www.seirei.or.jp/eden/matsuyama/
  • 外出や家族との面会が自由(※)。これまでと同じ生活を送ることができ、自分らしい生活を維持
  • 約30のサークルや園行事、無料の共用スペースなど、入居者同士で楽しめるイベントが多数
  • 瀬戸内の旬の魚や季節ごとの料理を提供。誕生日には希望の食事を叶えるために職員がサポート

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老化を予防したい
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【要介護度1~2】

さわやか新居浜館

さわやか新居浜館
画像引用元:さわやか新居浜館公式HP
https://sawayakaclub.jp/niihamakan
  • 豊富なリハビリ器具を自由に使用でき、楽しく自分のペースで身体機能を維持・改善
  • 「リハビリ訓練・体操」を毎朝職員と行うなど、日常的な予防介護に力を入れている
  • 九州大学・FAIS(※)と共同開発した「ライフマップ」により、今後の目標や生きがいを人生設計

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医療ケアが必要な方なら
【要介護3以上】

シルバーステーション
オリーブ

シルバーステーション オリーブ
画像引用元:シルバーステーション オリーブ公式HP
https://www.oonishiclinic.com/olive.html
  • 基準を上回る職員体制1.5:1で対応。要介護者1人に対する職員のサポートが手厚い
  • 1階には総合病院があり月~土の日中は1人以上の医師が常駐。持病や急な体調不良でも診てもらえる
  • 介護度に合わせた浴室を2種類用意。入浴時の安全面にも配慮

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(※)深夜の帰宅になる場合は届け出もしくは連絡が必要。

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